エスパー専用

 吉田修一の『パレード』読了。うひゃおもしれー。
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 落ち着きがないことについての記事。ひさびさ。

 にせ万年筆を買った。
 ちょっと調べたけど、本物の万年筆って難しいのな。メンテナンスも大変だし、扱いも丁寧にしなくちゃならない。ペン回しなんてもっての他。

 一言でいえば、落ち着きがなくて細かいことができない人(大部分の子供と一部の大人)は持っちゃだめってことだ。たぶん万年筆所有適性試験みたいなものをしたらぼくは落ちる。実際に家にあった万年筆のさきっぽをグググッと広げて親父に叱られた前歴もある。だから200円の使い捨て万年筆でいい。
 テニスの時と同じ理屈を使うとこうなる。万年筆はぼくにない能力を持っている人しか使えない。その意味では万年筆はぼくにとってエスパー専用の道具だ。ぼくは超能力は使えないから関係ない。

 ぼくはものの扱いが雑で落ち着きなくいじり回してしまうから、他にも所有したり使用したりしちゃいけない(使うといろいろ面倒なことになる)ものがあるんだろうな。その中には「愛する女性」とか「自分の人生」とかが入っているかもしれない。芥川龍之介によると「人生は一箱のマッチ箱に似ている。重大に扱うのは莫迦莫迦しい。重大に扱わなければ危険である」だそうだがマッチ箱なんて渡されたら絶対にいじるって。
 そういえば花束を受け取るのも苦手。あれをずっと持ってると緊張に耐えられない。鞄だと持ち替えたり中をあさったりできるけど花は繊細すぎていじれない。やることといったら水を吸った綿を銀紙の外からキューと押すことくらい。ヘタすると振り回しちゃうかも。西原理恵子の元ダンナは手がふさがるのを何より嫌って荷物はぜんぶ腰につけていたそうだが、ぼくも手に何か持って歩くのは大嫌い。無理にでも鞄に詰める。手で持ってるといじりたくなるから。
 花もまともに持てないのか。ああ書いてて哀しくなってきた。エスパー専用、この世に多いなあ。

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